みなさんは、mutoのストールが1枚完成するまでに、どれほどの工程と「職人の目」が注がれているかご存知でしょうか?
今回は、「muto」のストール作りを支える職人、今年8年目のTさんにお話を伺いました。インタビューから溢れ出す、繊細な手仕事の世界をのぞいてみましょう。

準備は「糸」と向き合うことから
Q普段担当しているお仕事は?
織機の準備である「整経(せいけい)」や「織り」、そして「水ビがけ」といった多岐にわたる工程を担当しています。
特筆すべきは、「くだまき」という作業。mutoの秘密が詰まったこの細かな準備が、後の美しい織り上がりを左右します。
仕事の始まりに必ず確認するのは、「糸の状態」
Q: ストール作りで、最初に必ず確認することは?
「整経の際、糸にループ(たるみ)がないかを確認してからスタートします。ループがあると巻き取りが止まってしまうんです」
また、織機を動かす際のクランク(レバー)の位置一つにも気を配ります。位置がずれるだけで「シャトルを織る」原因になるため、一瞬の油断も許されません。生地と向き合ってる時は気を抜く瞬間はありません。
*シャトルを織る:本来シャトルの位置が定位置になく、緯糸と一緒に織れられてしまうこと。大量の糸切れやパーツを破損する場合がある。
「一番気を使う瞬間」は、美しさへのこだわり
Q: 一番気を使う瞬間はいつですか? また、職人目線で、納得のいく仕上がりとは?
織りの工程で最も神経を研ぎ澄ませるのは、「ヨコ糸の乱れを直す時」。 そして、織り出し(織り始め)がいかに綺麗にできるか。
時には「オリダン(織り段)」という筋や隙間ができてしまうこともあるそうで、完璧な一枚を仕上げるための葛藤とこだわりが伺えます。
Tさんが「これはいいな」と手応えを感じるのは、そんな苦労の末に、キズなく、織り出しが美しく仕上がった瞬間。上手くいった際はよし!と心の中でガッツポーズをするそうです。
mutoでしか味わえない糸
Q: mutoのストールの特徴はどこにあると思いますか?
mutoのストールの特徴はなんと言っても、「とても細い糸で織られていること」を挙げてくれました。
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驚くほどの軽さでバッグに入れてもかさばらず、持ち運びも便利です!
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一年中寄り添う温かさで薄い生地なのに、首に巻くと不思議と暖かいです。
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季節を問わない万能さで 春秋冬はもちろん、夏場の冷房対策にも最適に使えます!私も通年通して使ってます!

4. 職人がお客様に伝えたいこと
mutoでは職人が店頭に立ち、お客様に直接お会いし触れ合う機会があります。その際にTさんは何を大切にするのでしょうか。
「良いもだから買ってください!という押し付けにならないようにしています。高価なものなので、『断れず買ってしまったではなく、納得して欲しいな』と思ってもらえるように接客を心がけています。とても良いものなので長く使い続けてほしいという願いを込めて販売に立っています。」
最後に、ストールを手に取る方へのメッセージをいただきました。
「古い機械で、一本一本細い糸を丁寧に扱い、時間をかけた丁寧な作業を経て、一枚のストールが出来上がります。手に取っていただいた一枚を、長く使っていただきたいです」
編集後記
Tさんの言葉からは、効率だけを追い求めるのではない、古い機械と対話しながら進める「手仕事の尊さ」が伝わってきました。
mutoのストールを首に巻くときに、その糸の細さと、職人の皆さんの熱い思い出していただけたら嬉しいです。



